この記事を書いた人

日本泌尿器科学会泌尿器科専門医の資格を持ち、医師として約10年医療現場に立つ。
2026年10月に原木中山でクリニックを開業予定。

性感染症(STI)は、性行為を介して感染する病気の総称です。感染に気づかずに放置すると、重篤な合併症を引き起こすこともあります。

※女性の症状は婦人科へご相談ください

性感染症の症状

性感染症の症状は感染した病原体によって異なりますが、代表的なものには以下のような症状があります。

クラミジア感染症

・排尿時の痛み

・性器からの異常な分泌物

・女性では不正出血や下腹部痛

淋菌感染症(淋病)

・男性:排尿時の激しい痛み、膿のような分泌物

・女性:おりものの増加、下腹部痛、排尿痛(無症状のことも多い)

梅毒

・初期:性器や口の周りにしこり(硬性下疳)ができる

・二期:全身の発疹、リンパ節の腫れ

放置すると、神経や心血管系に深刻な障害を引き起こすことがあります。

性器ヘルペス

・性器や肛門周りの痛みを伴う水ぶくれ

・排尿時の痛み、発熱、倦怠感

尖圭コンジローマ

性器や肛門周辺のイボ・しこり・かゆみが出ます。

トリコモナス症

・男性:ほとんど無症状

・女性:悪臭のあるおりもの、かゆみ、痛み

性感染症の多くは無症状のことも多く、知らぬ間にパートナーに感染させる可能性があるため、注意が必要です。

カンジダ症

男性:亀頭のかゆみやただれ・軽い痛み

女性:外陰部や腟のかゆみ・炎症

内服液、外用薬で治療します。

性感染症の検査

性感染症は早期発見・早期治療が重要です。感染が疑われる場合は、以下のような検査を受けることができます。

・尿検査(クラミジア、淋菌など)

・血液検査(梅毒など)

・ぬぐい液検査(膣分泌物や尿道分泌物の採取)

・視診(尖圭コンジローマや性器ヘルペスの診断)

性感染症化も?と思ったらご相談ください

性感染症は、早期発見・早期治療が重要な病気です。

「もしかして性感染症かも?」と思ったら、泌尿器専門医が在籍する当院までご相談ください。