慢性腎不全とは?腎臓の働きが少しずつ低下する病気
慢性腎不全とは、腎臓の働きが長い時間をかけて徐々に低下していく状態を指します。
腎臓は、体の中の老廃物や余分な水分を尿として排出し、体のバランスを保つ重要な臓器です。この機能が低下すると、体に不要なものがたまりやすくなり、さまざまな不調につながります。
一度低下した腎機能は元に戻りにくいため、早期発見と継続的な管理がとても大切です。
慢性腎不全の原因にはどんなものがある?
慢性腎不全の原因で多いのは、生活習慣病や腎臓そのものの病気です。
特に糖尿病や高血圧は、腎臓に長期間負担をかけるため、慢性腎不全の大きな要因になります。また、慢性糸球体腎炎などの腎臓の病気や、加齢による腎機能の低下も原因の一つです。
これらは自覚症状が乏しいまま進行することがあり、気づいた時には腎機能がかなり低下しているケースもあります。
慢性腎不全の症状はいつ頃から出る?
慢性腎不全は、初期の段階ではほとんど症状がありません。
そのため、健康診断の尿検査や血液検査で初めて指摘されることも少なくありません。
進行すると、むくみ、疲れやすさ、食欲不振、夜間の尿回数の増加などがみられることがあります。さらに悪化すると、息切れや吐き気、貧血など、日常生活に影響する症状が現れることもあります。
慢性腎不全のステージとは何を意味する?
慢性腎不全は、腎臓の働きの程度によってステージ(段階)に分けられます。
初期から末期まで段階的に分類されており、数値によって腎機能の低下具合を評価します。
ステージが進むほど体への影響は大きくなりますが、早い段階であれば進行を遅らせることが可能です。そのため、定期的な検査で現在のステージを把握することが重要です。
慢性腎不全の治療は何を行う?
慢性腎不全の治療は、低下した腎機能を回復させるというよりも、これ以上悪化させないことが目的になります。
原因となっている病気の治療や、血圧・血糖のコントロール、必要に応じた薬物療法が中心です。
病状が進行した場合には、透析療法などが必要になることもありますが、適切な治療と管理によって、透析に至る時期を遅らせることができます。
慢性腎不全では食事にどんな注意が必要?
慢性腎不全では、食事管理がとても重要です。
塩分の摂りすぎは血圧を上げ、腎臓に負担をかけるため注意が必要です。また、たんぱく質やカリウム、リンの摂取量についても、腎機能の状態に応じた調整が求められます。
無理な自己判断はせず、医師や管理栄養士の指導を受けながら、続けやすい食事内容を考えることが大切です。
慢性腎不全は予防できる?
慢性腎不全は、日頃の生活習慣を見直すことで予防や進行抑制が期待できます。
糖尿病や高血圧の管理、適度な運動、塩分を控えた食生活は、腎臓を守るうえで欠かせません。
また、尿検査や血液検査を定期的に受けることで、早期発見につながります。
気になる症状や検査結果を指摘された場合は、早めに腎泌尿器科を受診することが安心につながります。
当クリニックでは、患者さん一人ひとりの状態に合わせた診療を行っていますので、お気軽にご相談ください。